「 永遠 」

凍った斜面には細かい雪の粒子が流れ、風に飛ばされ、空を舞っていた。

屹然たる高峰に、暗澹とした気持ちだった。
アイゼンを突き刺しながら、ようやくたどり着くが、風は強く吹き付け、カメラを構えることもできなかった。

人を寄せ付けぬ、惟神の道。
しかし、空は青褐に近く、地上では味わうことができない宇宙を感じる。
そこは、永遠とも思えるような、白と青の世界だった。

van


20230205 乗鞍岳、朝日岳 厳冬期登山

20230205 朝日岳 山頂より

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